北海道でまるで観光バスの様な路線バスに乗った体験談

私は何年か前に、北海道の札幌から洞爺湖まで路線バスで移動したことがあります。そのバスは確かに普通の路線バスだった筈で、予約をした訳ではなくその時間にバス停で待っていただけです。ところが乗り込んだ時にバスガイドさんがいたのでびっくりしました。

普通の路線バスにガイドさんがいるというのはありません。もしかしてバスを間違ってしまったのかと思いました。バスが「弟子屈」というところに着くと、他の乗客は皆降りてしまい私と主人の、その他に一人の乗客3人だけになり、全くの貸切状態になってしまったのです。

それから走行する中、ガイドさんは様々な名所について説明をしてくれました。こんなに少ない人数なのに絶えず笑顔で明るく話してくれる若いガイドさんも大変だなと思いましたが、VIP待遇になったみたいで悪い気持ちはしませんでした。

そのバスはそのまま山の中に入りました。するとガイドさんが「きつねが、きつねがぁ・・」と言うので窓の外を見てみると、キタキツネが道路わきにちょこんと座っていました。バスはスピードを落としてゆっくりと走行しました。

私達夫婦は洞爺湖で友人達と待ち合わせをしていたので、なるべく早く到着したいと思っていました。路線バスならば順調にいけば昼には到着する予定だったのです。ところがそのバスは何故か有珠山まで行き、私達を降ろしました。そしてガイドさんが「ではこれから1時間程休憩を取りますので、ごゆっくり観光して下さい」と言ったのです。

路線バスで観光の為に1時間も停車することに再度驚きながらも、ロープウェイで山頂に登ったり昭和新山を眺めたりして散策をしました。まるで観光バスツアーに参加したみたいな気分でした。ガイドさんは私達の写真まで撮ってくれたのです。

そしてバスはやっと目的地の洞爺湖に到着しました。料金は正規の路線バスの料金で、かなり安かったと記憶しています。主人と二人で「今日は時間がかかったけどすごい儲けた気分だね」と話したのを覚えています。思わぬ名所めぐりができて、友人に待ちぼうけはさせたものの、ただの移動手段とは思えない待遇でした。

もしかしたらそれは北海道という観光地だからこそのスペシャルサービスだったのかも知れません。しかし初めて旅行した私たちにとってはそこまで歓迎してくれるバス会社が好きになったのは確かです。東京では観光と言うと特別料金を取って予約が必要ですが、名所を案内してくれて気軽に乗れる路線バスがあっても良いのではと思います。

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